モンゴル

しばらくは沖縄の土産話でもしようか。
妙に居酒屋の物価が安い沖縄なので、当然のように毎日夕食は外食になる。もちろん過剰飲食であり、過剰摂酒である。国際通りをちょいとはずれた寂れたところにある店に一人ではいると、たいていお店の主人かお客が声をかけてくれるので、寂しくない。
たまたま入ったお店の近くに、威勢のよさそうなお姉さんが泥酔しつつ会話をしているのに、聞き耳をたててみた。
「それで、最近はモンゴル民謡とベリーダンスのコラボとか立ち上げようとしているんだけど!モンゴル民謡とベリーダンスが結構いい感じで、モンゴル民謡がね...」
というふうに、やたらと会話の中で「モンゴル民謡」という単語が噴出してくる。自分はおかしくて「ちびまる子ちゃん」の野口さんのように店の隅でくすくすしていたわけだ。
モンゴル民謡といえば、あれだ。「うぃ〜〜〜〜〜」とかいいながら、声の音程の倍音成分を口腔内で反響させて強調する、世界でも希な発声法を駆使して歌う民謡なのだ。コレを...ホーミーと呼ぶ。
さきのお姉さんはたぶんコレのことを「モンゴル民謡」とあくまで言い続けていたわけで、なぜそうした言い方をしたかということは、各自勝手に調べてくれ。な〜に、ググればすぐわかるって。日本語の方言という文化はすごいなあと思えた一瞬であった。

この辺が出張先の仕事場近辺。蘇鉄の先に見えるあのビルだ。
というか、この植物は蘇鉄(ソテツ)でいいのか?知識不足でスマン。