ドラえもんが嫌いだ

 のび太ドラえもんに頼りすぎだ。ジャイアンのほうがかっこいい。スネ夫は金持ちだから嫌いだ。だいたいテレビのドラえもんもているとイライラしてくる。てか最近毎日ビデオが強制的にかかるのだ。頼む娘よ。お父さんは嫌いなんだ、ドラえもんがっ!!
 ところが最近娘が毎月買っている小学二年生に別冊付録として付いてきたドラえもんの原作マンガ、御存知藤子F不二夫のやつ、コレを読んでみたらそんなに嫌いじゃない自分に気が付いた。きらいどころか、かなり良いんだこれが。付録は「傑作選」とうたわれているだけあって、厳選された話だから面白いのだと思っていた。ところが先日ビデオにその傑作選のエピソードのアニメが入っていたのを見つけた。これがまた、同じ話なのに何でこんなに面白くないんだという出来ばえ。なぜだ?演出が悪いのか?声優が悪いのか?
 しかし、とうとう自分は気がついた。あの緊張感あふれるクライマックスシーンに流れる、まるで巨人の星系列の根性丸出しBGMが
大嫌いなんだということに
 藤子F不二夫原作に流れるまったりとした、それでいて文学にたとえるなら「行間を読む」とでも呼びたくなるようなコマ運びのリズムが実に自分には心地がよい。やはり伊達に巨匠と呼ばれているわけではないんだなあ。そういえば、映画版ドラえもんもそんなに割と好きだったなあ...ジャイアン大活躍だし(実はジャイ子もすきです)