ついでの仕事

 二月に催事へ出かけるデパートから「絵付け作業をしている写真がほしい」と言われていたので、このテレビ取材の仕様のまま、写真を撮った。とはいえ、自分が絵付けしている姿を自分で撮影できないので、オヤジに撮ってもらう。根本的に機械モノが大の苦手なオヤジは「コレどうやるんだ」と。結局その使い方説明などで一時間。
「いいかい、シャッターを半分だけ押すとピントが自動にあって、全部押すとシャッターが切れるから」
「オウわかった」シャッターをおもいっきり「ぐ」バシャっとシャッターが切れる音がする。
「だからいっぺんにシャッター押すんじゃなくて、半分押してピントを合わせてから...」
「オウわかった」バシャ
...「だから〜(以下同じ)」とまあこんなことを延々10回以上やって、疲れた。とりあえずたくさん撮らせて、その中から良さそうな写真を選んだ。ようやく撮った写真も、写りがいいのか、悪いのか?とりあえずなにか写っていれば、先方が上手にトリミングしたり修正したりしてくれるものと信じて、添付メールを送る。かなりくたびれる。