集中豪雨

ものすごい雨で、午前11時くらいから外の様子がおかしくなってきた。しかも今日は娘の登校日だったので、無事に帰ってくるか心配になった。とりあえず娘は12時頃に無事帰ってきたのだが、それ以降も豪雨はやまず、気がつけば家の前の通りはすでに川である。自動車も去年の集中豪雨で慣れているのか、みんな高いところに待避しているようでほとんど走っていない。家の前に止めておいた自分の軽自動車のタイヤも半分くらい水に浸かり始めた。
ヤバイ。このまま行くと去年の二の舞だ。
去年は町の中心を流れる川が決壊して、市内の半分が床上浸水するという惨事だった。そのことがふと頭をよぎる。
とりあえず貴重品だけでも二階に上げようと母屋にはいると...わが母上はお昼寝してました。肝が据わっているのか?「親父はどうした?」と効くと「工場で仕事」はあ?状況をわかっているのか?仕事場を見ると、確かに親父は仕事をしていました。
「ちょっと待て。今外はかなりヤバイ状況だから、貴重品を高いところに上げよう」「ああ〜そうなのか?」なんかのんびりしたものだ。
しばらくすると、割と近いところに落雷。同時に停電。この状況では仕事どころではないので、仕事はあきらめて、家の中のメンテに努める。ボロ家なので雨漏り箇所にバケツを置いた。
このまま行くと本当にヤバいんじゃないかと思っていると、その後急速に雨あしは収まり、家の前にあふれていた水も無事ひきはじめた。やれやれコレなら安心だ。
しかし電気がいっこうに復旧しない。工房などは電気がこなければ仕事などカケラもできない。仕方がないので部屋へ戻り、ふて寝する。
電気が復旧したのが午後三時。たいてい落雷後の停電は5分もすれば直るのに、今回に限って一時間以上かかってしまった 。めずらしいコトもあるものだと、そのときは思ったのだが...その後で知ったのが先の「竜巻」だった。
「おい竜巻で近所の鉄工所の屋根がとばされたぞ」この大雨の中、得意先に集金に行った親父は帰るなり教えてくれた。早速自分も娘を連れて竜巻の被害を受けた鉄工所へ野次馬し行った。竜巻の被害にあった建物なんて生まれて初めて見た。あまりにすさましかったので、しばし呆然。竜巻ってのはその通り道には甚大な被害をおよぼすのに、ほんの数メートルでも離れていると全く無傷なことに驚いた。そして吹き飛んだアタン屋根がぶつかったのだろうか?近くの電柱のトランスがぶち壊れていた。
そうか、これが長時間停電の原因だったんだ...
大騒ぎの一日が終わり、今は午後10時。昼間の騒ぎが嘘のように静まりかえった夜だ。去年に引き続き今年も大災害などにはならないようだ。念のため土手を見に行ったが、川は水量こそ多くはなっているが、全然安全水量だったので安心した。そんなに毎年川が氾濫してたまるか。