名古屋食事事情

まあ、ココ数年いろいろな地方都市を巡る仕事をしているわけだが、その土地土地に挙度色がある。とはいえ基本的にビジネスホテルとデパートの往復なので、目にする風景は日本全国同じなのだ。そうはいってもデパートの社員食堂がこれほど個性があるモノなのかと改めて驚かせられる。一言ではいいつくせないので、とりあえず今回は年末に行った「名古屋編」ということで。
まずい。まるで砂を噛むような味だ。
年末最後に行った名古屋駅前の某デパート(ばればれ)の社員食堂だが、ナニを食べてもマズイ高いと、ある意味完璧にヒドイ社員食堂だった。その中でも一番びっくりしたメニューが「焼きそば定食」だ。一瞬見普通に焼きそばが出てきそうな名前だが、そんなアマイものではない。その内容は「ご飯」「みそ汁」「焼きそば」だ。焼きそばをおかずにご飯を食べろという、ある意味焼きそばパンに通じるコペルニクス的発想のスゴイ定食なのだ。
中島らものエッセイの中で、定食屋でご飯とチャーハンを注文した団員の話があった。定食屋のおばちゃんはあきれて「チャーハン大盛りできまっせ」というが「ワイはチャーハンをおかずに白いご飯を食うのが好きなんや」と。まさかソレと似たような...てかメニューで出しちゃうから、こっちが上だ...そんなことが実在するなんて。
同じ名古屋でも去年まで行っていた藤ヶ丘にあるデパートは、きしめんあり、チャンポンありの郷土色豊かでとてもおいしい社員食堂だったのに。名古屋と言ってもいろいろあるのだな。
ま、名古屋駅前がマズイだけかもしれないが。そういえば居酒屋で頼んだつまみもことごとくまずかった。駅前にうまいモノなし。