薔薇園さん新潟公演

いわゆる劇団というプロ集団が演じる演劇というのを見るのは今回が初めてだった薔薇園さん御一行の公演。先日無事に見てくることができた。熱気あふれる俳優さん達の気迫に押されてしまい、見いているうちに、あっと言う間に三本立て三時間の公演は終了してしまった。とても自分にはできない表現だなあと...
ふと、高校時代のことを思い出した。そういえば1回だけ、文化祭のクラスの出し物で演劇をやったんだった。演目は「ジキル博士とハイド氏」。当然自分は主役のジキル博士...ではなくてハイド氏(←おい)演じている方は大まじめなのだが、熱演すればするほど、場内大爆笑。決して受け狙いでやっていたのではない。みんな大まじめなのだ。何故自分が登場しただけで(ハイド氏だからセリフ一切ナシ)大爆笑なのだ?
それ以来、自分から演劇しようなどとは1回も思わなかった...はずだったが、また思い出してしまった、封印した過去の記憶。アレは東京で専門学校で学生していた頃。自主映画で主演をしてしまっていた。いや、当時はやっていた宇宙刑事シリーズのパロディなのだが....それ以上は聞くな(←おいおい)
さて、プロ劇団の公演を見るのも初めてなら、噂に聞く薔薇園さんの演技を見るのも初めてだ。全くなんの予備知識もなくいきなり飛び込んだ劇場空間は、ソレはソレは怖いところであった。
薔薇園さん、マジで怖いッスよ。
ストーリー自体がすでに十分怖いのに、彼女の鬼気迫る演技にビビリまくってしまった。公演終了後、劇中で作っていた水炊き鍋を出演者と観客がつつきながら打ち上げをしたのだが、その時演じ終わった彼女としばらくお話しできて良かった。「ああ、アレは演技であって、本当の人とは違うんだ」と再確認できてホットする。素の薔薇園さんはごくごく普通の二児の母であった。実に当たり前だ。どうも観劇シロウトな自分は、演じる役と本人の人格をつい同一視してしまったようだ。
薔薇園さん、マジで怖かったので、終演したとき挨拶しないで逃げちゃおうかと思いましたよ(←おいおい)
当日は、マイミクのおかぴーさんとも出会え、薔薇園さんと三人でしばらくお話しできて、とても楽しかった。よく考えたら、ネットで交流して実際にあった人は「大道寺零さん」「相方さん(大道寺零さんのダンナさん)」「坪井研二さん」くらいしかいなかったから。いずれどこかでまた再開できることを願って。できるなら、今度はアルコールなんかがはいっていたら最高です(当日は車だったので、自分的に珍しく禁酒だった)
そういえば、おかぴーさんと偶然重なった感想。三本立ての薔薇園さん主演ではない二本は、かなり笑える場面のあったのだが、うっかり吹き出したら、笑っているのは自分だけ。アレと思い廻りを見渡すと、みんな苦虫をつぶしたような顔で真剣に舞台を凝視している。ひょっとして、笑ってはいけない場所だったの?空気読んでなかったか、自分?その後も思わず吹き出す場面が沢山あったのだが、その都度「うぷぷ」と一人笑いをこらえていた。すると、おかぴーさんも実はそうだったと切り出されて「ああ、自分だけではなかった」と安心してしまった。二人で薔薇園さんにそのことを話すと「笑ってもいいんですよ〜」と笑われた。どうやら観劇初心者というものは、変なところで遠慮してしまうものらしい。
薔薇園さん、また新潟公演があったらおしえてほしい。出張不在多いが、予定がつく限り見てみたいと思った。そして、ダンナさんも御大切にしてください。(←おいおい)セクハラもほどほどに(←おいおいおいおいおいおい)