「にじみ」二階堂和美

あきらかに今年買ったCDの中ではベスト1の作品である。
...あれ...
そういえば感想をぜんぜん書いていなかった。つまりは言葉を失うほどの名作って事だ(←おいおい)
そうはいっても今年買ったCDってなんだ?このほかは「十秒後の世界」上田現くらいか?なんかほとんど買ってないし、ツタヤからも借りていない(ちなみに会員証の有効期限は大昔に切れたまま)若い頃は毎月三万円くらいCDに支払っていたことがあったなんて信じられない。今は年間一万円以下だ。
愚痴ばっかり言っていてもしょうがない。
とりあえず今年買った二枚のCDはどちらもとても素敵なものだった。なんだろうトシとってくると「ガンバレ」とか「愛こそすべて」とか「いつも見守っているよ」...的な音楽に全く共感できなくなってきてしまったんだよね。トシをとってひねくれ者になってしまった?...いや〜それとはなんか違うような気がしていたんだ。ただそれを上手く表現する言葉が見つからなかったんだよ。
「しゃべったり書いたり」っていう二階堂さんの本読んでやっと気がついた。世の中などうまくいかないことの連続で成り立っているのだ。それでも私は生きているって事。
いろいろ美辞麗句並べた音楽が新譜でガンガン発表されているけど、そんな音楽に誰が共感するのか?本当のことをそろそろみんな言おうよ。本当は苦しくってしょうがない人生を「しょうがねえなあ〜」ってしょうがなく生きているのが人生なんじゃないかな?
努力根性願えば叶う!!どの曲聞いてもそこから聞こえてくる事はそんな精神論、そろそろみんなが気がついて、そんなクソな状況を脱してきてもいいんじゃないかな。
はい、もちろん自分もつらくくるしいです。でもとりあえず生きていますから。
人生ままならなくて当たり前。そんな当たり前の人生を生きていくだけだよ。
ってなことが満載されている「にじみ」です。

にじみ

にじみ

そうはいってもトシとることは、そんな悪いことではないよ。うん。