オリヴィエ・メシアン

 といっても誰も知らないであろうメシアン。現代音楽の巨匠メシアン。現代音楽って知っていますか?「ジャランピョロロロロキンコンカ、カカカ」といった音楽(なんて説明だ!!しかし当たらずしの遠からず)彼のピアノ曲「鳥のカタログ」というのが最近のお気に入りであり、仕事中の必聴曲である。はっきり言って、誰にもお勧めできない。一般にいわれている(←誰が言っている?)「恐怖の現代音楽」である。わけがわからん。意味不明。なんでこんな音楽...すでに音楽と言っていいモノなのか...と、とにかくすさましい一作である。だから誰にも勧めない。
 ナゼかこれが自分の心にはまってしまい、彫刻作業中に聞きたくなってしまう。不思議な音楽だ。
 この楽曲のコンセプトは実に簡単、単純明快である。つまり「鳥の鳴き声を正確に採譜(五線譜に書き写す)する」これだけである。書き写した五線譜を正確にピアノで演奏するだけである。何でこんなモノに、難解でわかりにくいし、現代音楽だし...に、自分がこんなに引かれて何度も(CD三枚組で、すでに何度も何度も聞いている)聞き返しているのかさえもわからない。ただ、抗しがたい魅力が「鳥」にあったのか?俺を採譜する歳のメシアン感性にあったのか、それはわからないが、あったに違いない。
 この素晴らしいCDの」欠点といえば、自分以外の人がいたときにかけると「たのむから止めてくれ」と懇願される事である。キュビズムも発表当初は理解されていなかたからねえ...「青の時代が最高のピカソ」って人、いまだ多いし...ところで、このメシアンはお薦めしません。絶対聞いてはいけません。まして CD買ってはいけません。一様言っておいた。あとは事故責任でどうぞ。
 なんと言われても、俺はスキだ