豪遊

 近くの健康ランド温泉に行った。ど田舎にあるわけではないくせに、天然温泉がわき出ている。入場料がちょっと高めなのが玉にきず。温泉の性質はわからないが、見た目茶色。鉄イオンがふくまれているようだ。しょっぱい。一緒にはいっていた親父達の汗の味でないことを祈る(なめるなよ)
 娘と一緒に行った。何せ来週の土日は仕事。せめての休みに豪遊と思い、大枚はたいて行ったのだ。娘の財布を出させて「今日の小遣い」といって、自分の財布の中の小銭を全部あげる。変えるときにはあらかた使いきってやがる。お金を使うと言うことは究極のエンターテイメントなんだなと実感する。自分はといえばお昼に食べたラーメンと、フロ上がりに飲んだ自販機のお茶くらい。それでも¥5,000-くらいはあっという間に使い切ってしまう。恐るべき客単価、健康ランドあなりがたし。
 この所の彫刻作業で筋肉痛が極限の自分が「たまには温泉でも」と甘えたのが悪かった。素直に近所の接骨医に行った方が安く上がっていたかも知れないと猛省すれど、手遅れ。どちらかというと、廃れた激安秘湯の方が自分にはあっていると気がついた。
 健康ランドではビンゴ大会があった。50名様に無料招待券がもらえる。親子で二枚のビンゴカードがあったが、二人とも玉砕。運には見放されている親子であった。
 帰り道。車で走っていると、対向車線車が飛び出した猫をまさに引いちゃった瞬間を目撃する。「げげ、見ちゃったよ。あ、何でもない見るな見るな」娘は気がつかなかったようだ。はねられたはずの猫も、1メートルくらい飛ばされた思ったら、奇跡的に立ち直り、めげずに道路を超スピードで横断していた。運が良かったのか?猫。いやいや、アノぶつかり方では...早く医者に行った方が良いと思うが。
 招待券は当たらず、当たった猫を目撃するとは...なんだか自分の人生を象徴しているようでイヤだ。そういえば先々週も娘とドライブ中に轢かれた子犬、轢かれた子猫それぞれ発見。疫病神は自分か?娘か?