火星の巨人ジョーグ

 本人もすっかり忘れていたのだが「ご予約の本が見つかりました」と図書館から連絡があり、いそしそと出かけた。しかし一体何の本だったかすっかり忘れてしまっていた。その本は「火星の古代帝国(合本版)」であった...「火星の秘密兵器」じゃなかったっけ?蔵書検索ではそれと「火星の巨人ジョーグ」だけが抜けていたのだった。シリーズものだからとりあえず順番にとおもっていたのだが。
 まあいいや。久しぶりの火星シリーズ、楽しく読む事にしよう。ところで他の図書館からの又貸し本なので、貸し出し期間は一週間。こりゃ早く読まないといけない。まだ澁澤龍彦二巻を読んでないのだが、コレは後回しだ。
 早速100ページほどの短編「火星の巨人ジョーグ」だけ読み終えたが...コレはなんか変だ。本当にバローズの作品か?あのからみつくような細密描写がなく、あっさりした文章であじけない。やはり贋作疑惑があったようで、あとがきにもふれてあった。とりあえずジュブナイル用に書いたそうだ。今まで読んだ数ある火星シリーズの中でも一番つまらない作品である。
 それをさしおいてもこの合本版はいいねえ。挿し絵も当時の竹部本一郎画伯のが入っているし...あれ、古代帝国のカバーイラストがない。コレはいけませんねえ〜どちらにしろコレは図書館でコンプリートする必要おおありだ。