うっかり嶺川貴子

 ファーストの「chatchat」がお気に入りなので、他のも聞いてみようとかったCDがヒドかったので、それ以降数年間すっかりその存在を忘れていた嶺川貴子(すでに引退?)だが、ふらり立ち寄ったブックオフで「roomic cube」を購入。ルービックキューブのもじり打と思えるこのタイトル。自室で私服で作詞中と思えるジャケとは裏腹に、またハズレ模様。ならかわなきゃいいんだけれども...この人って、ファーストにあったような「ウイスパーボイス」「ベイビーボイス」が魅力的だと思うのだが、コレをファースト以降徹底的に否定している。アイドル的な自分との決別を一生懸命模索しているようだ。そんな肩肘張らずに、自分の声を素直に受け入れた作品を作ればいいのにと思ってしまう。しかし作品というモノは究極的には作者の物。作者が「私はこうしたいんだ」というモノを我々はありがたく拝聴するしかないのだ。とはいえすでに新作発表を全然していない人に対して、ああだこうだいってもしかたないか。
 あきらかに初期マック(SE30あたりだと思うが)で作られたチープの中にも嶺川貴子の強い意志が感じられる作品でした...お気に入りかどうかは別だよ。
 ま、最近は「ウイスパーボイス」「ベイビーボイス」にはまりすぎなんだよな、自分。