ひさしぶりの読書三昧

野坂昭如の全集1問答無用、手加減無用の壮絶な純文学。こんなはちゃめちゃな展開を町田康の登場する30年近く前に書いていたことに驚くと共に「ソソソクラテスか〜プラトンか〜♪」とか「マリリンモンローノーリタン〜♪」といったイメージしかなかった自分は頭から冷や水をぶちまけられた気分だ。現在では「火垂るの墓」以降戦争童話感動作家のイメージが強いのだが、とんでもない。とにかくたまげた。
まぼろしの郊外ちょっとタイムリーとは言えない本ではあるが、それなりに1999年代の空気をうまく説明した内容ではあろう。あまり好きではない宮台ではあるが、それとコレとは別。