高速道路移動中

 仕事が終わって通勤の高速バスに乗る。時間は午後8時。すっかり日が短くなってきたこのごろでは4時ころからすでにくらい。景色などは見えず、バスの車窓に映るのは自分の疲れ切った顔。今日もいい数字を残せず、打ちのめされた様子。すと窓にうっすら映る、美しい横顔。自分の席の前列に座った妙齢の女性の横顔。しばし見とれていると、おもむろにハナをほじり始める。
 そりゃ、美人だってハナくらいは、ほじるよ。