名古屋催事(承前)

ちょっとばかし名古屋に行っている間に、世間では地震で大騒ぎしていたわけで、帰ってきてメールチェックしたらスパムであふれかえっていたり、掲示板も出会い系サイトの投稿スパムだらけだったりで憤慨するなど、あまりに小さいことなので笑止千万。加えて未だに年賀状出していないので、年末ののんびり気分とはいかない。名古屋から催事の荷物が帰って来たので、その片付けをしなければいけない。当然大掃除などは年内にはムリだ。気がつけばここ数年自宅も工房も年末に大掃除をした記憶がない。もっとも工房の方は夏の堤防決壊、床下浸水時の後始末でそうじをしたのだが。それで今年はヨシとしよう。
名古屋の催事会場のデパートに坪井さん夫婦が訪ねに来てくれた。今年の五月に浅草松屋で出会ったときも驚いたが、今回も心の底から驚いた。よく考えてみたら自宅が名古屋なので、近所だったらしいです。「天気がよかったから」と自転車で来られたそう。ちょうどそのときお客産もピークだったので、あまりお話できずに残念。またどこかでお会いしましょう。
はじめていった名古屋ではあるが、成績はかなり尻すぼみ。日曜日をピークに後三日の平日はひどいものだった。お客はたくさん来たのだよ。しかし売れないのだよ、これが。こんなにたくさんのお客さんが来ているのに、これだけ売れなかったことは催事人生で初めてだった。名古屋のお客さんんは非常に厳しい。「名古屋は愛・地球博で盛り上がっているから景気がいいと噂だ」とは聴いていたが、所詮噂でしかなかった。いっそ愛・地球博に出店できないだろうか?いや、なんか出店料べらぼうそうだからヤメ。
全く売れない催事場だが、お客さんがたくさん集まったカラクリは、そのデパート内で二千円以上お買いあげでガラポンくじができるのだ。そのクジ引き会場が催事場、まさに自分のとなりで行われていた。つまりそのデパートに来たほとんどの人は催事会場に足を運ぶのだ。コレはうまく考えたな〜と思ったのもつかの間、思わぬ落とし穴にはまってしまった。ガラポンくじを回す音「ガラガラガラ」が非常にうるさいのだよ。かなり大声を出さないとお客さんと会話ができない。会話ができないということは売れないということだ。毎日声をからして仕事をしていた。悲惨、この上なし。