展覧会バザー

娘の小学校の展覧会バザーへいってきた。自分も私生活では立派な大人なので、PTAらしくバザーでの販売手伝いをしたわけだ。自分に与えられた仕事は「焼きそば製作」一メートル四方で厚さ一センチはあろうかという焼きそば製作用鉄板(こんなのも父兄のボランティアでできてしまう地場産業の懐の深さよ)を二個のコンロでがんがん熱して、三人一組で作業するのだ。たまたま自分と組んだ父兄の手つきの良いこと...
「あの〜プロですか?」
「一応」
その男性はほとんど無口に、延々焼きそば作り続けているのだが、かなり製作には厳しい。「そんなへらの使い方じゃソバが切れてしまう」「は、す、すみません」「野菜を入れたらスグにかき回さずに、しばらく蒸らす」「は、はい」「ソースは一度に全部入れずに、まず四分の三だけ入れること」「むずかしいっすね〜」「さあ、うまいぞこの焼きそば、試食して」「むしゃむしゃ...」正直、お昼抜きで試食したので、味より腹一杯食べたいよ。
どうやらかなり皆さんから煙たがられている方のようで、職人気質丸出しなものだから、誰もコンビを組みたくなかったらしい。ま、そんな人が自分のところへ回ってくるのは慣れっこだけども。
仕事はできるが、接客はやめた方が良いんじゃないかと、ちょっとだけ思った。