「女たちよ」伊丹十三

今ではもういなくなってしまった映画監督。何で死んでしまったんだ〜と今更いうのも何だなと言うくらい昔の話になってしまいましたねえ。
そんな監督がその蘊蓄とこだわりを縦横無尽に書き綴った本作。
そのうち「男たちよ」なんていうエッセイを誰かが書きそうだが...ま、つまりあまりおもしろくなかったワケよ。食や車やいろいろ諸々における監督のこだわりを書きつづっているのだけれど。やっぱり監督は監督やってこその監督なんだから、もっと長生きして監督し続けて欲しかったなあ。何で自殺しちゃったんだよ〜かなり古い話だ。
巻末最後あたりの話で、某家元の誰かさんが、腹が減ったとその辺の食材をごはんの中にたたき込み、お茶をひたしてすすり喰う話...「おいしんぼ」なんかでも紹介されていなかったっけ?その人の端が先端五ミリ(伝説によってミリ数が若干違う)しかぬれていなかった。ソコしか使われていないことに一同驚愕した。
...というエピソードの初出は、ひょっとしてこの本だったのかな?と思った。
それだけ。

女たちよ! (新潮文庫)

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