伊勢旅日記


近鉄電車に乗ること一時間弱。ようやく伊勢市駅に到着。さて伊勢神宮は「外宮」と「内宮」の二つの宮で成り立っているのだが、外宮の方は駅から歩いて5分くらいなので簡単に行ける。内宮の方がアマテラス大御神を祭ったメイン会場(会場ではないか...)のようだが、こちらへはバスで20分ほどかかる。何せ観光客、車がないので移動するにも時刻表とにらめっこで大変である。いい加減、旅なれよう。
とりあえず歩いていける外宮から拝観する。さすがに平日の火曜日、しかも連休明けともなると人はまばらである。カメラ片手に観光気分〜とおもったのだが、肝心の神社は撮影禁止であった。とりあえず撮影できるギリギリまで接近してパシャ。

なんというか、今まで自分が持っていた神社のイメージとはぜんぜん違う建物にビックリした。そのたたずまいはまるで「もののけ姫」に出てくるアシタカの村だ。茅葺き屋根の神社だなんて...さすが日本最古の神社だ。とはいえ二十年に一度ずつごく近くの場所(ま、となりの敷地なんだけど)に移転改築され続けているんだそうだ。
一時間ほどで一回りして、内宮行きのバスに乗り込んだ。内宮は外宮と違って観光ムード一色だった。観光バスからはき出される沢山のお客を見ると、こちらの方がメイン会場なのだと言うことがハッキリ解る。まるで休日のようににぎわっているが、きっと休日はこんなものではないのであろう。かなり広い敷地を本殿まで歩きようやくたどり着いたが、やはりココも撮影禁止。しらばっくれて撮っちゃえばいいかもしれないが、厳かすぎて、そのような不敬な気持ちもすっ飛んでしまう。外宮も内宮もその本殿まではたどり着けない。入り口の門(なのだろうな...よくわからない)までしか一般人は行けない。そこでとりあえずお賽銭を上げて、二拍二礼のご挨拶。何だか日本人のふる里にようやくたどり着きましたってな感じだ。
仕事や私生活など、最近はあまりについていないと感じる事柄がおおすぎるので、厄除けのお守りを買い求める。自分は神仏を信じないわけではないのだが、お札やお守りなど社務所が販売する幸運グッズなどはほとんど買わない主義だ。そんな自分も神頼みするくらい今はせっぱ詰まっているのだ。
みんな不景気が悪い!!
とりあえずお参りも済んだことだし、伊勢神宮前のおみやげ物屋が軒を並べるストリートを歩く。

おお、これが元祖食品擬装事件の赤福か。伊勢にあるとは知らなかった。すっかり信用回復したようで繁盛していた。

これは!?いわゆる「鼻くそ丸めて萬金丹」のマンキンタンか?
ソコかしこをお土産買うでもナシ冷やかしまくっていたのだが、唐突にになにやら聞き覚えのある一角に現れた。

「おかげ横町」
え、こんなところにあったのか?
その昔、まだ招き猫を作り始めた頃「来る福、招き猫まつり」というイベントの存在を知り、自作の招き猫を販売してもらうべく送りつけたコトがあったのだが...その会場が、こんなところにあったのか〜!!
この話、もう少し続く。