バウハウス・デッサウ展

久しぶりに新津美術館へいった。「バウハウス・デッサウ展」が全国を巡回してようやくわが新潟県へもやってきたのだ。
ドイツで創設され現代のプロダクトデザインと呼ばれるモノのルーツであり、デザインにかかわる人々は必ず見なければならない(?)モノである。
中学校では美術部のくせに、こういった美術館関連へは絶対生きたがらない娘が珍しく「一緒に行く」といったので連れて行った。もちろん理解できたり感銘を受けたりするわけがないことははなから承知である。こういったモノを身近にいつもも感じられる環境というのは、デザインに関連した人生をこれからするしないにかかわらず大切なことだと思うのだ。
珍しく親バカっぽい。
スミマセン...おとうさんはほとんど理解できませんでした〜そんなものだから娘が退屈しまくりたおしである。それでも粘っていろいろみた。
つまり究極のプロダクトデザインというのは建築であって、それに付随するように家具デザインがあるが、だからといって建築デザインに対して卑下するものではなく、家具も建築の一部分であり対等にデザインされるモノである。
こんな認識でよろしいでしょうか?
さて、今回の展示を見るまで、クレーとカンディンスキーというのは抽象画家であると自分はずっと信じ込んでいたのだが、そうではなくてプロダクトの先生だったんですね。そのデザイン理論を絵画にも応用して数々の習作を作ったら、その習作自体が作品として世界的に認められた〜ということでよろいいのでしょうか?
なんかかなり勉強不足で恥ずかしいぞ、自分。
これだけ世界のデザイン会に衝撃を与えたバウハウスだが、その存在は20年そこそこしかなかった。ソレは何故か...ナチスだ。
つまり理解できなかったのだろうな〜ヒトラー自体が絵描きを目指して勉強していたが、挫折。その後政権を取る(はしょりすぎ)のだが、自分に理解できないモノを「退廃芸術」として徹底的に弾圧した。その渦中にどうにかなってしまったのだろう(しっかり調べるよう、コレ自分の宿題)
展示ではあるが、とりあえず、自分的な希望を言わせてもらえば、もっと椅子やら家具やらを大量に展示してもらいたかった。エスキース的なアイディアスケッチや強度計算した理解不能な走り書きなどが沢山展示されていて、そう言うのが多分貴重なモノだとは思うのだけれど難し過ぎる。
親子で一番楽しかったのが、会場で販売されていたバウハウスデザインの椅子。映像上映会場の椅子として普通においてあったので気がつかなかった人も多かったと思うが、会場の壁のこっそり「¥600,000-」とか値札があったのを娘と発見してしまった。「お父さん六十万円の椅子だって、いる?」「いらねえ〜中古車が買える!てか、中古車欲しい〜」だが六十万円の椅子に座れる機会というのはそうそうないので、二人で十分間ほど座りたおした。すごいね〜座り心地がいいんだかわるいんだかよくわからないねえ〜でも六十万円って、すごいね〜!!こんなので喜んでいるって、変な親子だね〜この親子、いまいちバウハウスを理解できなかったようだ(←ちょっとヒトラー的)
ま、いい経験でした。