「レ・コスミコミケ」イタロ・カルヴィーノ

このタイトルは今を去ること三十年くらい前、吾妻ひでおのまんがで知っていた。今はどうか知らないが、当時吾妻ひでおといえばSFのカリスマ。その読書量もハンパなく、とても現在のアル中ぶり(現在では社会復帰していることを切に思う)が信じられないほどの博識ぶりを発揮していた。
もっとも不条理SFマンガしか書かなかったけど。
今思うと彼の最高傑作って「やけくそ天使」だなと思うけど。
そんなわけで、長年心に引っかかっていた本作(いや、忘れていたのだが)をようやく読むことができた。
ほら吹き爺さん、宇宙論を語る。
つまりは宇宙論だったり進化論だったりするのだけど、短編形式でほら吹き爺さんがソレっぽく語るのだ。
一番最初の話以外、どうも心に響く物がなかったなあ〜スンマセン
最初の話はこうだ。その昔、今と違って月は地球にもっともっと近い位置にあった。どのくらい近いかというと、その再接近時に再接近地点へ行くと、月へは脚立をのぼるだけでたどり着ける。そこで、ほら吹き爺さん一族は、その時期を利用して月へ昇り、月独特の産物を採取してきて生計を立てていたのだ。簡単に月へ登とは言うがソコはいろいろ難しいこともある。つまり月と地球では地面が反対。重力の方向が反対の部分へ上手に着地。また月表面からうまく地球にかえる技術も難しい。そんなこともふまえながら、恋のごたごたがややこしく絡まってきて、あわれ〜あんまり書きすぎるとネタバレになるのでこの辺で....
スミマセン、実は読了したけど書評を書き忘れていて、気がついたらあらかた内容を忘れていました。
つまりは、忘れるくらいの作品だったのかなと...(←おいおい)各方面の書評ではかなり大絶賛なので気になる方はぜひ一読を。
あんまり自分と合わなかったのかなあ....だいたい自分、SFは好きだけどファンタジーはいまいちだったりするし...長野まゆみとかどうも馴染めないし....長野ファンのあなたにお勧め!!

レ・コスミコミケ (ハヤカワepi文庫)

レ・コスミコミケ (ハヤカワepi文庫)