「神秘家列伝 其ノ弐」水木しげる

「神秘家列伝 其ノ壱」は地元図書館でかなり昔に読了済みで、うっかり続きがなかったモノと思っていたのだ。最近ブックオフで文庫を見つけて購入してしまった。四人の神秘家のお話し。阿倍晴明、長南年恵コナン・ドイル、宮本外骨...やっぱりコナン・ドイルの話が一番おもしろかった、というか、彼のトンデモ科学嗜好は有名だから、今更なんだけど、改めてこう記されると「ああ、なるほどなあ」と妙になっとくしてしまうんだよね。もし次巻があるのならぜひフーディニとエジソンを取り上げて欲しい。
もっとも水木さんの年齢を考えると新作は...
いっけん飄々としたパブリックイメージが強い水木先生だが、やはりそこはこれだけ一世風靡しただけの人であるから、ものすごい勉強熱心で、ゲーテを初めとする文学作品にも造型が深い事は奥さんの書いた「ゲゲゲの女房」でも詳しい。
いや〜、細かいことはあれこれなしにして〜「変人偏屈列伝」には水木先生の爪のあかを煎じて飲みまくり倒しまくってもらいたいモノだ!!(←しつこい)

神秘家列伝 (其ノ2) (角川ソフィア文庫)

神秘家列伝 (其ノ2) (角川ソフィア文庫)