最近読んだ本

そういえばここのところ読書日記を書いていないなあ...そういえばあまり読んでいないなあ...
最近ラブクラフトはチョットお休み。

「黒いチューリップ」アレクサンドル・デュマ
モンテ・クリスト伯があまりにおもしろすぎたので、コレもおもしろかろうと読んでみた。情けない主人公のお兄ちゃんと、こちらの方が主人公ではなかろうかという幸薄い看守の娘の陰謀譚。デュマはこれでもかって言うほどの大長編の方がおもしろいのかもしれない。元気が出たらダルタニアンに挑戦ダッ!

黒いチューリップ (創元推理文庫)

黒いチューリップ (創元推理文庫)

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」佐藤優
最近は文學界などで連載などもしている、元外務省高官。文學界のお話しは難しすぎてついていけれないので、週刊新潮巻末での西原理恵子との掛け合い漫才の連載の方がおもしろい。検索したら、かなり沢山本を書いているので吃驚したよ佐藤優。結局外務省での彼の仕事はスパイだったという認識でいいのでしょうか?いまいちよくわからない。とりあえず伏魔殿外務省ってことでOK。

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

フェルマーの最終定理サイモン・シン
話が終盤になるにつれサッパリわからないけど、メチャクチャおもしろいのは、ファルマー定理にまつわり、数学の進歩の歴史を優しく語ってくれているからであろう。定理を解くにあたり「谷山志村予想」ってのが出てくるが、この谷山氏の人生が悲惨なので悲しい。あと天才なのに決闘でブチ殺されたガロアとか。長生きしていたら世界がもっとかわったかもしれない。もったいない。もったいないといえばこの本には出てこないが、英国のチューリングさん。まだ未読だけど、多分シンの「暗号解読」には出てくるだろう。

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

「宇宙創生 上・下」サイモン・シン
話が終盤になるにつれサッパリわからないけど、メチャクチャおもしろいのは、ビッグバンにまつわり、天文学の進歩の歴史を優しく語ってくれているからであろう。要は宇宙をより観測することにより、新しく得られた情報で、より新しい宇宙論を構築し続けているということだ。とりあえず今現在正しいといわれていることも、新たな事実の発見で更新されることは間違いない。

宇宙創成(下) (新潮文庫)

宇宙創成(下) (新潮文庫)

地下室の手記ドストエフスキー
現代の予言者ともいえるドストエフスキーは、何と現代日本ニート、引きこもりを予言していた!!

地下室の手記 (新潮文庫)

地下室の手記 (新潮文庫)

獣の奏者」(I 闘蛇編 II 王獣編 III 探求編)上橋菜穂子
とりあえず全四巻のうち三巻までは読んだ。あと一巻は図書館が蔵書整理期間中で閉館しているので借りれない。NHK教育深夜に再放送しているアニメ版も観ているが、何せ週一だし、展開遅いし...ああ、早く続きが読みたい。

獣の奏者 I 闘蛇編

獣の奏者 I 闘蛇編

獣の奏者 II 王獣編

獣の奏者 II 王獣編

獣の奏者 (3)探求編

獣の奏者 (3)探求編

ハイペリオンダン・シモンズ
え、今頃読んでいるの?と言うなかれ。ずっと読みたかったのだが市立図書館には何故か「エンディミオン」と「エンディミオンの覚醒」はあるのに、その前の二巻がないのだよ。さては誰かにパチられたか?最近ブックオフで一冊百円で売られていた文庫版「ハイペリオン」上下を発見。読み終えたら、これがぜんぜんお話しが終わっていない。あんな長いのに。しかもこの続きが無性に読みたくなり、アマゾンなど探し回る。あ、近所の書店は全滅ね。チョット古い本はすぐこうなる。ま、出版不況だから仕方ないか...そうこうしているうちにこれまた偶然ブックオフで文庫版「ハイペリオンの没落」上下巻を発見!!コレじゃ不況にもなるよなあ....で、現在読んでいる最中。コレでようやく図書館にあった「エンディミオン」と「エンディミオンの覚醒」が読める。ハイペ&ハイペ没は読み終わったら図書館に寄付するので、今度はパチられないようにすること。

ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

ハイペリオン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

ハイペリオン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

悪徳の栄え」サド 澁澤龍彦
ポルノ小説。というより過激な思想小説。ドキドキしながら読むというより、読み終えたあと、ぐったり疲労感。今回読んだのは澁澤先生が当時、猥褻裁判中だった事情もあり、一部過激表現は割愛されている。今では多分どこかで完全版が出ていることだろう。それにしてもコレと対をなす「美徳の不幸」の完全版が、事もあろうに岩波文庫から堂々出版されているのだから、隔世の感あり。草葉の陰で澁澤先生大笑いだろうな。

悪徳の栄え (1960年)

悪徳の栄え (1960年)

あと何冊か図書館から借りたような気がしたけど、忘れた...