古本の神様

忙しい日々の中で突然今日だけぽつんと休みになってしまった。とりあえず家族サービスって事で、娘を連れてドライブに行く。行き先は新津のブックオフ(←結局自分中心)
そこで古本市の張り紙を見つけた。開催日はまさに今日。ブクオフ見回ってめぼしいモノもなく手ぶらで帰るのもナンだったので、古本市へ行ってみた。出店者がプロとシロウト愛好家のゴッタ煮感がおもしろかったが、何せあいにくの雨。本当は野外開催のはずが社務所(開催場所は新津の神社)に変更になっていた。
よい具合に枯れ果てた感じの親父さんが仕切るブースで「久生十蘭全集」を見つけた。しかしよく見ると全七巻のはずがどう数えても六冊しかない。
「おやじさん、コレ一冊足りないみたいだけど...」
「ああ、それね、四巻が欠けているから、よかったら300円でいいよ」
「300円...六冊だから1800円か...」
「いんや〜全部で300円」
ヽ(´ー`)ノ
全部いただきました!
これだけじゃ悪いので、一緒に見つけたビリー・ホリデイの自伝「奇妙な果実」値札400円も買おうとしたら...
「兄さんさっき買ってくれたから200円でイイよ」
神様だ!古本の神様が自分の前に舞い降りてきた!!
全部で500円...ブックオフ全盛時代にこの価格破壊は非常にウレシイ。勢い余って他のブースも見てみた。大佛次郎翻訳のコナン・ドイル「失われた世界」と松本零士「ひるあんどん」三、四巻をゲット。三冊で360円。本の状態はお世辞にも良いとは言えないが、ここは久生十蘭のうれしさの勢いで買ってしまった。十冊買って860円。
こんな日は雨の休日もイイかなと思ってしまう。