今日の読書

 ちょっとバローズはお休みして、高村薫「晴子情歌」上巻を読む。まるで女性の書いた小説のようだ...女性だって。まだ「マークスの山」が出た頃、友人から「最近にない実に硬派な作品だ、スゴイ男が出てきた」と自信たっぷりに勧められた。が、その時すでに読了済みで、しかも知っていた。女性だって。普通は女性だとは気が付かないよな。当時はまだ新聞広告の新刊案内に顔写真入りで紹介される人ではなかった。この文章にこの名前。誤解もやむない。まさか近年では男性だと思っているひとはいないであろう、押しも押されもしない売れっ子作家である。
 で「晴子情歌」だが、まだ上巻しか読んでいないけど...殺人がおきてないないな...晴子のモノローグの旧漢字、仮名使いにようやく慣れてきた。だから女性らしい文章になっているのだなと、納得。
 ひょっとして、高村さんに対して非常に失礼な事を言っているのか?自分。
 リスペクトしています。