モロボシダン一代記

 ではなくて森次晃嗣一代記「ダン モロボシダンの名を借りて」ちゃんと本人が書いています。ゴーストじゃないようです。もっとウルトラセブン時代の話が満載か思ったが、むしろまんべんなく役者人生を話しており、以外に好感もてます。とはいえウルトラセブン知らない人にはお勧めしません。ビッグになることを目指して北海道の片田舎から家で同然に東京は新宿へ流れ着き、紆余曲折があり、俳優への道を志した。てっきり最初から俳優目指していたのだと思っていたが、違うのでちょっとビックリ。今も昔も漠然と有名になりたくて東京にやってくる人は多いんだ典型的なサクセスストーリーです。セブンでブレイクしたあとも、マイペースというか中堅どころで時代劇を中心に俳優活動をしてきたのは、幼少の頃から知っていました。あの、仮面ライダー二号一文字隼人こと佐々木剛の波瀾万丈人生に比べると、なんと穏やかで恵まれている人生だろうと...どんな世界でも自分なりの確固たるポジションがある人は幸いです。
 やはり若い頃は「モロボシダン」のイメージが強すぎることに反発していたようだが、人生も後半が過ぎてしまった頃からモロボシダンともうまくつき合っているという感じだ。アメリカのヒーロー俳優などでは、その役のイメージがあまりに強すぎ、以降役が付かず、ノイローゼで自殺してしまう人もいるというのに。日本は平和です。むしろ近年のヒーロー物の主役達のように、主演したことをチャンスに大俳優へとステップアップしていく姿にたくましさを感じます。オダギリジョー仮面ライダークウガ)とか山田まりや(ウルトラマンダイナ)とか。彼ら彼女らの良いところは、ビッグになったからといって過去の特撮出演作を否定していないところだ。村上弘明仮面ライダー)の様に...