九十九十九についてもう少しだけ

前回の感想はあまりにぶっきらぼう過ぎたと反省して少しだけ補足しておこう。
九十九十九三面怪獣ダダ
つまりこうじゃないか?タイムスリップするごとに三つある頭の内のひとつが主体となって話が展開するわけだ。その結果九十九十九同士が対峙するわけだ。んでもって余計な頭を切り落とす。自分の頭を切り落とす姿を自分が見ることができ、また死なないで居られるのはそのためである。また、途中からタイムスリップの順番が入れ替わり、そのため未来が変わってきて、変わった未来の九十九対代わらぬ現在の九十九という妙な構図が出てきて、タイムパラドクス的にはどうよ、と、文句たれる前にすでに自分は訳がわからなくなってしまっている。
これが彼の作風なのだから、しかたない。しかし彼の書く小説群がライトノベルとして絶大な人気を若者たちから得ていることがまったく理解できない。どうやら気がつかないうちにすっかりオヤジになってしまっていたのであった自分、と再認識。
まったく今の若いもんは何を考えているのかさっぱり分からん。