「萌え萌えジャパン」堀田淳司

サブカルチャー研究家の自分ですから(本当だな!!)日本のオタク文化「萌え」にももちろん非常に興味がある。しかしソコは研究家らしく、一歩引い冷静な視線で観察しているのだ(本当だな?)
今回読了した本は、そんな自分の好奇心を満たしてくれるのにぴったりなタイトルであった。そうまさに「タイトル」だけピッタリで内容はそれほど心を動かされるものではなかった。何故か。つまりあまりに先進的すぎてサッパリわからなかったのだ。
実は自分、美少女育成ゲームなんて見たこともないぞ。
イヤ、本当なんだって。ソレはともかく自分にでもわかるところがちらほら「エヴァンゲリオン」のあたりならついていけれる。この作品はすでに神格化されているので、「エヴァンゲリオン」が今更どうこう論争するなどという愚挙など、ディープな萌え人たちはしない。かわりにもっととてつもないディープな話題が用意されていた。ソレは何か?
抱き枕....である。
イタタタタタ....すでにココに来てひいている人が多数いると思うが、自分も正直めいっぱいひいてしまった。
抱き枕とは何か?そのルーツは中国始皇帝(だったかな?)の時代までさかのぼる。主な用途としては酷暑の夜に涼をとるために、竹で作られた筒状な物体を抱きかかえて安眠を得ていたのであった。その名も「竹夫人」(御説はその昔、大道寺零さんより拝聴賜る)しかしソレが長い変節を経て、突如として現代日本によみがえった。元々は女性向き健康器具として大ヒットした商品なのだが、そこに特別な仕様を加えることによって、萌え人間たちのハートをがっちり掴んでしまったのだ。
ツウの間でも「アレを購入すると、確実に廃人になる」といわれる究極の逸品なのだ。
この本では一章を割かれ、細かに解説されている。知らない人には「萌え」を解説するために誇張されたネタであろうと思われる。しかしそこには具体的な使用方法が写真入りで紹介されて会った。それぞれに方法には名前が付けられていて「横抱きつき」「マウントポジション」「ガードポジション」「腕まくら」「胸まくら」総合格闘技かいな?
頭がくらくらしてくる。
抱き枕に関してはこちらのサイトが詳しいです。
http://www.sasami.com/makura/
googleで「抱き枕」を探すと、とんでもない逸品がぞろぞろ出てきます。
「萌え〜萌え〜」と少々斜に構えて野次馬していたが、その神髄はかくも恐ろしいものかと震撼してしまった。
あなたも人間廃業覚悟で萌えの道を極めんと欲するか〜!!
イヤ、自分はイヤ。

萌え萌えジャパン 2兆円市場の萌える構造

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