工房の中

CDラジカセなんてものは値段が安いので気楽に買えるものですが、これがまたその値段なりにすぐ壊れる。現在うちに壊れたCDラジカセが二台あります。CDをセットする所をのぞいてみると、これがまた見事に木の粉だらけになっていて、コレじゃモーターが回らないよな、と。木工工房の宿命である。CDプレイヤーの壊れたCDラジカセなんて、ただのラジカセである。いまどきカセットテープなどで音楽を聴いている人は皆無なので、当然ラジオ専用機となってしまう。ラジオにしてはかなりでかい。
工房内であちこち作業する場所に移動させながら使っているのだが、移動中にどこかにぶつけたらしく、いつのまにやらアンテナがとれてしまい、アンテナの残骸部分にアルミ線を巻き付けてアンテナ代わりにしている...アルミ線ってアンテナになったっけ?電気通したっけ?とにかくやたらめったら電波状態が悪いのだ。
今日は意を決してこのラジオ(モトはCDラジカセ)のアンテナ修理をした、とてもアンテナになっていそうもないアルミ線をはずして、その辺の電源ケーブル引っこ抜いて、ビニールはいで銅線むいてアンテナの残骸部分に巻き付け、念のため巻き付け部分をハンダ付けしてみる。ケーブル部分を窓際にちょっと長めに垂らしてみると、なんと感度良好。今までステレオで受信できなかったFM放送も、晴れてステレオ化することになりました〜
てか、一体いつの時代だ。
ちなみに夏場はちょくちょく電波状態が悪くなりまして、猛烈に韓国やら中国のFM放送がソレこそ近所のローカルFM局を駆逐する勢いで入ります。コレはまあ日本海側ならではの現象なのでしょうかねえ...科学的に言うと特殊な電離層「スポラディックE層」ってのが、クソ熱い夏の空に発生して、本来なら電離層を突き抜けて宇宙へ飛び出しちゃうFM電波がビリヤードの玉よろしく反射して、この新潟に届く訳ですけど...昔は中国発のFM放送なんてなかったのに、時代は確実に進歩しているんだと、ぶち壊れてラジオしか聴けなくなったCDラジカセを修理しながら思ったりしている訳です。
あ、いま「そんなの捨てて新しいの買え」と思ったでしょう、ソコの人。
実は新しい、完動品のCDラジカセはすでに買って持っているんですよ。わはは。お馴染みハードオフで¥3,000-で買ってきました。もっとも最近はiPodシャッフルばかり使っているので、部屋のオブジェと化していますけれど。
ナチュラルボーンケチ....です。