「ミラーマン」キャプテン・ビーフハート

朝焼けの光の中に立つ影は〜♪...の人ではない。
例によってハードオフへ行った。最近は¥105-レコードに凝っているので、ジャンクコーナーへ一直線。数ある中古レコードの中で、なんと、見たこともないザッパのレコードを大量に発見する。いくらだ?全部自分が大人買いじゃ〜!!値段を見ると一枚¥2600-すでに中古レコードの値段じゃないって。クソここのハードオフの店員はわかっているじゃないか。
とりあえずザッパはあきらめて、他のを探してみる。あった!!キャプテン・ビーフハートだ。こちらは¥1000-う〜ん。それでも中古レコードの値段かね。まったくここの店員は(以下略)しかしココであったが百年目。コレは間違いなくこのレコードを今ここで買えという神のお告げに相違ない。買いました。
世の中には二種類の人間がいる。つまり「キャプテン・ビーフハートが好きな人」と「キャプテン・ビーフハートが嫌いな人」だ(他にもいろいろ応用可)
針を落としてビックリ。いきなりノイズ混じりでザザザザ〜、その合間からかすれつつ聞こえるキャプテンBのブルースハープ。シマッタ、とんでもない不良品掴まされた。コレはカビがレコード盤の表面に付いているな。クソ、そうならそうときっちり表記するのが中古レコード仁義ってものではないか〜!!
と、怒り狂ったのだが、よくよく聞いてみるとどうもそうではないようだ。なぜなら、そのかすれたノイズだらけで接触不良気味のブルースハープのバックでは明瞭なベースとドラム音が聞こえてくるではないか?!てことは「マイクの接触不良」か?普通そういうのは取り直しとかしないか?レコードなんだし...ネットをよく調べてみたら、このミラーマンはどうやら「一発録り」だったらしい。それでか...
それでかじゃなくて録り直せよ、全く。
危うくハードオフに怒鳴り込むところであった。ついでに調べるとちゃんとCDも発売されていて、かなりボーナストラックが充実していた。シマッタ、やっぱり買うんじゃなかった...
ピッチがあっているんだか非常に怪しいスライドギター。なんか調弦も一音くらいゆるめにしているんではないかと思えるほどのペソペソ感。
今までてっきりホーンでやっているとばかり思っていたが、実はちゃんとベースギターだったベース音。どんなエフェクター使ってこんな音をつくっているんだ?
で肝心のキャプテンBだが、録り直さないブルースハープに、バカボンのパパと称される独特のだみ声。もういい加減にしてくれと言わんばかりのハズレ気味のメロディーに、メロメロです。最高。これがキャプテンの魅力なんだよな。嫌いな人は30秒聞いただけで聞くのをやめるはず。好きなやつは一生やめられない。キャプテン、自分は一生キャプテンについて行きます!!(でも、もう二十年以上新譜がでていないんだよね)
ところで今回コレと一緒に買ったレコードがムーディーブルースの「Seventh Sojourn」こちらはめでたく¥105-のジャンク品。ところが店員は不審そうに何度も値段シールを確認し、さらに値札をごしごしこすりだし始末。あまりに安すぎる値段設定に不審を感じたのであろうが、勢いとはいえ¥105って値札貼っちゃったんだからソコはあきらめましょう。このお店ではこの手のレコードは割と貴重盤扱いされていて、千円をくだることはないのだけれど、、きっと何かの手違いだったのだろう。
そんな手違いを見逃すほど自分は甘くはないのだよ。

ミラー・マン・セッションズ

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