「いつかパラソルの下で」森絵都

高村薫の後の読むとエライわかりやすい。
とにかく何でもいいから読みやすい、わかりやすい、読後感のさわやかな作品がどうしても読みたくなってしまった。それだけの破壊力はある「新リア王」であった。そこで選んだのは、今一番旬な直木賞作家「森絵都」である。
森絵都に関するいくつかの誤解...実は今まで森絵都は「もりえいと」と読む物だと思いこんでいた。本当は「もりえと」なぜいままで間違えて覚えていたかというと、その昔NHKのラジオドラマで、森絵都原作のDAVE!!!(ダイブ)というのをやっていたのだが、そのときのナレーターの紹介では確かに「もりえいと」って言っていたのだ。けっして「もりえと」ではない。数年前の番組だから、今更確認するすべもないが...それ以来、森絵都は「もりえいと」だとずっと思いこんでいた。罪深い国営放送である。
そんな誤解も、今回の直木賞受賞で国民的有名作家の仲間入りして、めでたく解消されたわけだ。
そうそう本書のことだけど...事故死した厳格無比の父親に、何と愛人がいたということで、残された家族が大騒ぎ。父が残した謎のセリフ「黒い血」の謎を追って、三兄妹は遠く佐渡島を目指し旅立つ。そこで明かされた驚愕の真相は〜!!!
たいして驚愕でも何でなかった(←おいおい)
とてもすっきり読めて、読後感も妙にさわやかでよかったです。そして
森絵都に関するいくつかの誤解その2...森絵都って今まで「児童文学者」だと思いこんでいたけど、どうもそうじゃなかったようだ。だって地元の図書館じゃ彼女の作品のほとんどは児童書のコーナーにおかれているんだよ。誤解もするよ(←人のせいにしないでちゃんと読むこと)

いつかパラソルの下で

いつかパラソルの下で