「賭博堕天録カイジ8」福本伸行

最新刊、買っちゃいました。いやもう何も言うことはないです。あの謎の坊ちゃんの正体がわかっただけの話。あまりに遅い展開と、麻雀(変則だけど)というどちらかといえばロジック的で賭博にはちょっと向かない素材が取り上げられているだけあって、何だか読み続けるのが辛くなってきています。一体どうやって物語りを収束させるのか...めでたくカイジが勝ってお仕舞い?んなばかな。それじゃ負けて切り刻まれてお仕舞い?んなばかな....それ以外に興味が湧かなくなっているのですが、この進行具合だとまだまだだらだら勝負が続きそうでなりません。ひょっとして「賭博黙示録」編が漫画史上金字塔的名作であるということを再確認させるためだけに、この「賭博堕天録」は存在しているのではないかと思われます。物語当初の弛緩しきって、美心との享楽的(そうか?)生活をいやがりながらも満喫していた人間の屑、カイジの方が生き生きしているように思えてくるから不思議です。「賭博黙示録」とは登場人物名(カイジのみならず兵藤も)は同じでも、完全に違う物語であると割り切って楽しむのがいいかと思います。
ところで「アカギ」はどうなったのでしょうか?

賭博堕天録カイジ(8) (ヤンマガKCスペシャル)

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