「最強伝説黒沢10,11」福本伸行

まさか！！
まさか完結してしまった。
まさか死んじゃった。
しばらく新刊が出ていないなあと不思議に思っていたところ、書店で発見して早速買おうとレジへ持って行ったら10巻ではなかった。ちょっと待ってくれと、レジへ入金間際の店員を止めて確認すると「11巻」え？最新刊は10巻じゃないのか？あわてて本棚へ戻りと10巻と11巻が並んでおかれている。どうやら同時に発売されたようだ。このパターンは、完結だな。
ご丁寧に11巻のオビには「黒沢死す」
って、おい。ソレはこれから読む読者に対して、いいのか？
はい、二冊含めて福本説教節大演説です。コレを泣けるか、冷めるかで、あなたの黒沢度が測れます。さあ、あなたはどっちだ？
泣けることは泣けるのだが...
第一巻の「感動など無い」の返答がコレなのかと思うと、いや、これでいいのかもしれないけど、何だろう、なんか違和感を感じるのは、自分もズルイ大人になってしまったからなのだろうかと、ちょっとだけ思ってしまった。
いや、そんなストレートな正義感だけでは計りきれない理不尽な事象で満ちあふれているのが「世の中」ではないかと思ってしまうのだよね。巧妙な理不尽を見て見ぬふりをして上手にさけて生きるのも人生だよね、っと黒沢のダンナが聞いたら激怒しそうなことが頭をよぎってしまう。
実はその「理不尽な事象」のまっただ中で、頭を抱え悩みまくっている最中の自分であった。え、どんな理不尽な事象だって？そんなこと簡単にココに書けるくらいだったら「理不尽な事象」とは言いませんよ...てか、ナニを言っているんだ自分。ちょっと落ち着け。
福本先生、説教はいいから脳天がくらくらするようなロジック（黙示録ですよ）をまた見せてください。
とはいえ、メジャーリーガーに毎打席ホームランを打てと言うような無理強いをしてはいけない。（←またそれか）

最強伝説黒沢 10 (ビッグコミックス)

最強伝説黒沢 11 (ビッグコミックス)