「カラマーゾフの兄弟 下」ドストエフスキー

長兄ドミートリイの裁判。絶対的不利。アリョーシャ必死の弁護。そんな中事件の真相を知ってしまった次兄イワン。兄を助けようと、事の真相を公判で証言すれども、その真実のあまりの衝撃度に発狂。たとえ真実であったとしても、発狂してしまったのでは、証言が採用されるはずもない。長兄ドミートリイ絶体絶命。
続きは自分で読んでください。
なんだかんだと言いながら、偉く時間がかかってしまったが、とりあえず読了した。これが世紀の傑作「カラマーゾフの兄弟」だっ!!てか、自分自身がこんな敷居の高い本をっ手に取り読了するなど想像もつかなかったが、敷居が高いというのは全くのパブリックイメージであって、読み始めるとそのあまりのおもしろさに虜になること間違いない。とりあえずこの本だけを褒めておけば自分もいっぱしの読書人〜などというかなり不純な動機で読み始めたのだったが、読んでみるとこれがイイ。百年以上昔に書かれた小説とは思えないくらい、現在の人間と通じる事柄ばかりである。インターネットが普及したり、エンターテイメントも日々進化して、人種宗教週間が様々多様化しているとしても、人間の根源というのはほぼ不変なのではないかな。
これだけの作品を評する言葉が見つからないので、この辺で退散させてもらう。未読の人には絶対お勧め。ただ間違っても最初に「岩波版」のカラマーゾフの兄弟は手にしないように...9割方挫折します。自分の読んだ新潮文庫版は文字も大きく、老眼が進んだわが身にはとても優しい文字組になっています。
いずれにしても、読了までえらい時間がかかってしまったなあ....

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)