「姑獲鳥の夏」実相寺昭雄

やっちまった〜(クールポコ調)
映画公開後もほとんど評判にならず、この映画は一体どうなったんだと気になり(原田知世さんもでていることだし)ちょいと見てみた。
最低だ....
そういえば「帝都物語」の時もそうだったけど、長い話を要約して二時間くらいの映画にまとめるってコトが、この監督の大の苦手とするところだった。
逆に30ページくらいの短編の話を過剰にふくらませて、独特な世界観を構築するのが得意な人だった。
あと、潤沢な予算があると、何故か駄作を作ってしまう妙な監督。
逆に、低予算映画に傑作が多い妙な監督。
「屋根裏の散歩者」と「D坂の殺人事件」は大傑作だから見るように。
正直、本作は原作を読まずに見ちゃった人にはナニがなにやらサッパリ訳のわからない映画ではなかろうか?何せ原作読んでいるにもかかわらず、ラスト京極堂が饒舌に解説してくれる事件の全貌を聞いても、サッパリ訳がわからない。
最新作「魍魎の匣」は大丈夫なのであろうか?とても好きな作品なので、非常に心配だ。
ここまで悪口を散々書いてはきたが、基本的に自分は実相寺昭雄の30年来の大ファンでもあり、とうぜん原田知世さんの大ファンでもある。誤解ないように。