○○の国の王子様

普段ニュースとNHK朝ドラ以外ほとんどテレビを観ない自分が久しぶりにはまってしまった番組。しかもよりによってNHK教育である。
受信料はしっかり払わないと。
というか、何故この様な素晴らしくも脱力満載で、自分の感性にジャストフィットする番組がNHK教育なのか?ひょっとして自分の心が国家に情報操作、マインドコントロールされているのかもしれない。いや、これがマインドコントロールなら、そのままコントロールされるままにしておこう。
あまりに心地よすぎるから(←おいおい)
まだ観たことない人たちのために説明しておこう。この番組は二ヶ月ほど前にはじまった。番組タイトルの「○○の国の王子様」○○部分が三週間間隔で変わっていく。ちなみに今までは「書道」「フレンチ」ときて来週からは「自転車」となる。
主な登場人物は「姫」と「ガナリア(トリ)」だ。どちらもプリキュアショーのような着ぐるみなのだ。わがままな姫が興味を持った事柄(現在までは「書道」「フレンチ」)に対して、姫の国家のコネを使い、その道のイケメン(ここ重要)の指導者を招聘して指導してもらう番組なのだ。最初は「今日の料理」かな〜程度に観ていたのだ。ところが、この主役の「姫」と「ガナリア(トリ)」の駆け引きがとてつもなくおもしろいのだ...どうみてもアドリブにしか思えないのだが...
普通このような着ぐるみ人形での演技の場合は、演技する人とは別に声優がそのキャラクターの声をアテレコするのだが(有名どころでは「ガチャピンとムック」)この番組ではそのようなゆるいことはしない。アドリブ中心が番組製作のキモなせいもあるかもしれないが、あきらかにこの着ぐるみをつけている本人が声を当てている...いや、声を当てているのではなくて、ソン場で発した声をマイクで拾ってそのまま使っているのだ。その結果、声はくぐもった変な声(当たり前だ、着ぐるみの仮面をかぶった上でセリフをしゃべっているのだ。くぐもるはずだ)なのだ。なんでこんな無理をしてまでアドリブを大事にしているか?しばらくはぜんぜん気が付かず、やっと最近になって、何故この番組にこんなにこころが惹かれるのかわかった。何と主役の姫とガナリアが「ハリセンボン」の二人だったのだ。つまり二人が自ら着ぐるみをつけ、その場でアドリブギャグを連発しながら作り上げていた番組だったのだ。ハリセンボンが大好きだった自分がはまらないワケはない。「妙におもしろい番組があるけど、自分以外でこんなにファンになっている人はいるのか?」というくらい変な番組なのだ。
何度も言うか「NHK教育」で放送されているのだよ。日本で一番お堅い放送局であるはずのNHK教育だ!!
しかし何よりもプロフェッショナルの仕事に徹していて素晴らしいところは、決してハリセンボンはカメラの前ではその着ぐるみを脱がないことだ!おかげで一ヶ月以上見続けていて、ようやく中身がハリセンボンだって気が付いたのだから...
どおりで「姫」の相方の「ガナリア(トリ)」がいじめられまくっているはずだ!!いまさらいうまでもないが、「姫」の中身はハリセンボンの太っている方。「ガナリア(トリ)」の中身は痩せている方である。
どうかこの文章を読んで興味を持った人は是非一度観て欲しい。何回も言って申し訳ないが、このぶっ飛んだ番組が、日本一お堅いテレビ局「NHK教育」で放送されている奇跡をご自身の目で確認して欲しい。NHK教育なので、地震が来ようと、オリンピックだろうが、ロシアがグルジアに侵攻しようが、間違いなく毎週土曜日午後11時から放送しているはずです。
あ、そうそう、仮面ライダーG3の要潤も王子役で声の出演しているので、こちらのファンの方もどうぞ。モンド感あふれ、民放放送のお笑い番組では満足できないあなたに超おすすめデス!!!