「ハチミツとクローバー」羽海野チカ

先日おとな買いした少女マンガだが、少女マンガというくくりでいいのかな?特に「誰向き」ってワケではなく普通に読めるようにようやくなった。それでも一気読みとは行かなくて数日かかってしまったのは、どうしても丹念に読まなければ作者に悪いかなあ〜と思わせる絵柄なのかな?それともそういうストーリーなのか?
アニメや映画にもなっている超有名な作品なのであらすじ書く必要もないでしょう。
最終巻に作者の虚無感が漂う後書きマンガが印象的だ。確かに自分も最終巻を読んでいる途中で「まだ終わらないでくれ、もっと続きが読みたい」と切実に思ってしまったものだから、この作者に至っては、ソレこそしばらくは心にぽっかり大穴があきまくっていたのではないかと、お察しします。
少女マンガではなくて女流作家(?)としたら、数年前に買った「ヘルタースケルター」以来読んだものだが、その絵柄に慣れてしまうまでにずいぶんと時間がかかってしまった。つまりキャラクターの見分けがつかないのだ。男と女くらいは解るけど(←おいおい)何冊か読み進めていって、ようやくキャラの区別ができるようになると、そこでやっと物語の深みがわかるようになる。非常に取っつきにくいが、一度はまってしまうと、かなりおもしろい。ハマルまでは大変だがハマってしまえばおもしろいドストエフスキーみたいなものか?そんなこと考えているのは自分だけだなきっと。

ハチミツとクローバー 10 (クイーンズコミックス)

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