大晦日、今年の三冊
今年も今日でおしまいってことで、今年読んだ本の中で自分のお気に入りの三冊を選んでみよう。いろんな人がやってそうな、ありがちな企画だけど...
「モンテ・クリスト伯」アレクサンドル・デュマ
大長編だったけど、一気に読めるおもしろさ。コレは歴史が証明しているよね。だいたい百年以上昔の物語がこんなにおもしろいなんて、いささか反則気味だ。かつての東映ヤクザ映画と一緒で、読了後しばらく伯爵気分が抜けなかった自分。コレに懲りずに新年はダルタニアン全巻読破を目指そう。
- 作者: アレクサンドルデュマ,Alexandre Dumas,山内義雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1956/02/05
- メディア: 文庫
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新潟県三条市が産んだ戦前で最大のヒーロー(戦後のヒーローは間違いなくジャイアント馬場)後半は中国暗黒街の顔役ってな感じでスケールダウンした感じはあったけど。かの横山光輝先生がマンガの題材として取り上げるくらいの人だった。歴史の再認識ブーム(修正主義でないことを祈る)とでも言うのだろうか、地元図書館でも常に貸し出し状態が続き、隠れたベストリーダーブックとなっている。しかし一セットしか図書館にはなく、しかも廃版なので、すでに本はボロボロである。
- 作者: 朽木寒三
- 出版社/メーカー: ストーク
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: 単行本
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長い小説=傑作小説ってわけではないけど、何故か長い小説ばかり選んでしまった。しかも歴史ものが二点。歴史ものといえば、あんなに好きだった吉村昭を今年は一冊も読んでいなかったのじゃないか?ソレもコレも「モンテ」と「坂の」にほとんど読書時間をとられていたからかもしれない。教科書にも出てきた偉人で「日露戦争を勝利に導き、明治天皇崩御の際に妻を伴い殉死した英雄」といった乃木将軍のイメージが根底からガラガラ崩れ落ちる一冊。NHKで大河ドラマが製作されているはずだが、放送する気配がまるでない。当初脚本を担当した野沢尚も自殺し、ある意味呪われた作品かもしれない。右翼団体の圧力でないことを祈る。まあ、そんな些細なことはどうでもいい傑作であることは間違いない。特に後半、たたみかける怒濤の展開は、本を放すことができずに一気読み。
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/01/10
- メディア: 文庫
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これもお酒を一日350ml程度に控え、泥酔せず、日々メタボ解消に励んだ副作用かもしれない。とにかく夜が長いのだ。ヒマだ。
さてベスト3には入らなかったが、チョットコレはいいよってのが...
「算法少女」遠藤寛子
- 作者: 遠藤寛子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/08/01
- メディア: 文庫
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- 作者: 戸川幸夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1979/02
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http://www.nippon-animation.co.jp/work/daisetuzan_kibaou.html
なんか原作と違い、単純に人食い羆を犬たちが退治する話になっているようだ。どちらかというと原作は、大自然を相手にした際の人間の愚かさの方がメインテーマだと思うのだよ。
Amazonで画像が見つからなかったけど、Yahooオークションでソノラマ文庫版の画像を見つけたので貼っておく。
まあ、そんなこんなで来年もたくさん読書して暮らすことでしょう。