ロード・オブ・ザ・リングス

ようやく観た。映画版指輪物語。ビックリするくらい原作に忠実な作りに、この映画に賭けるスタッフの意気込みを感じた(と、新聞の映画評のように語る)
とりあえず全三部作を観ようと近所のレンタルへ行くが、DVDが見あたらない。しょうがないので店員を捕まえて「すんません『指輪物語』はどこにあるの?」と聞くと、お兄ちゃん「はあ?」と怪訝そうな顔をされてしまった。なぜ?すでに数年前とはいえ、あの一世を風靡した指輪物語を知らないのか?まったくレンタル店員の風上にも置けないヤツだ!!
ココまで来て、ハタと気がついた...「いやあの〜『ろーどおぶざりんぐす』です...」
今度はちゃんと通じた。案内された場所は、備え付けの脚立を使わないと手が届かない場所だった。一世を風靡したはずの映画なのにすでにこの扱いは無情である。
さて観てみると、名のある有名どころの俳優が誰一人でいない。出演料が高騰した有名人使うより、CGにお金をつぎ込もうという意気込みが伝わり、スゴク好感が持てる。数ある登場人物の中で自分が一番気に入ったのは「スメアゴル」だ。ま、悪いヤツなんだけどなんか憎めないんだよね。原作よりかなり好印象に描かれている気がする。リアルな人間の登場人物よりCGで作られたモノの方に愛着が湧くなんて、まるで初音ミクだ(←おいおい)
チョットだけ気に入らないところがあって、フロド達が指輪のケリをつけてホビット庄に帰ってきたら、エントの襲撃で生死不明になっていたはずのサルマンとグリマが、そこを恐怖政治で支配していた。剣や弓の達人も、魔法使いもいないフロド達一行がその英知だけで彼らを排除するという下り。ま、本編には無くても特に不自由しないエピソードではあるのだけれど、自分的には結構好きなエピソードだったので残念でならない。もっともココまで原作に忠実だと、上映時間は「王の帰還」だけで優に5時間を超えるのではないかと思うし、コレは仕方がないか。
いや〜一週間で三部作...結構きつかったッス。