接客中
新潟のとあるデパートで接客中。しかし接客するべきお客さんが皆無。しばしボーとしていたが、それではあまりに時間が無駄だと思い、絵付けの仕事を持ってきて、それを続けた。そんな日々が3日も続くとサスガに仕事も終了気味。オマケに自分も壊れ気味。と言うわけで、今日は仕事を途中でほったらかして読書した。普通に文庫本を売り場で読んでいたら、いくらなんでも現場の担当に怒られる。そこで、いかにも携帯電話でメールチェックしている風を装い、携帯の「ブックリーダー」って機能でSDに収録していた青空文庫を読んだのだった。
「銀河鉄道の夜」宮沢賢治....読了
「肌色の月」久生十蘭...読了
....どんだけヒマやねん。
銀河鉄道999で、母の敵討ちに機械伯爵邸に乗り込んだ星野哲朗は、返り討ちに遭い死んでしまったことに気がつかず、冥府を機関車に乗りさまよい続けるのであった。
いや、チャット違うぞ。
久生十蘭のミステリが普通のミステリの形式をたどるわけはないと思っていたが、やはりたどりはしなかった。結局悪は栄え、冤罪の主人公の運命は如何に...まるで救いがないどん底で物語は唐突に終わる。こんな展開が嫌いな人は久生十蘭読まない方がいい。自分のようにどっぷりはまってしまうと、ミステリは久生十蘭だけあればいいと思えてくるから不思議だ。久生十蘭は結末ではない、その課程に真骨頂がある(実は投げっぱなし?)
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