そういえばグレッグ・イーガン

読んだのだが、なにもコメントしていなかったようだなあ。
順列都市グレッグ・イーガン
久しぶりにおもしろいモノ読まさせてもらいました。これが出発となって「ディアスポラ」に至ったこと間違いない原点な小説。だいたいいきなり全人格をソフトウエアに代替してそれでなにもかもバラ色にうまくいくはずない〜といった自分の「ディアスポラ」に対する答えがココにあるようだ。何事も突然すべてがうまくいくわけではなくて、一歩一歩地道な試行錯誤の末に、何となくそれなりの着地点に到達するのだなあと思った。
と、おもっていたのだが...
プランク・ダイブ」グレッグ・イーガン
順列都市がイーガンものとしては実にわかりやすかったので、チョット油断していた。本書は短編集なのだが、その半分くらいは...何が書いてあるのかサッパリ解らなかった。
よくわかった方の半分は、まるで星新一ショートショートのおちがついた作品みたいだ(意外とこういうのってイーガンに多い)わからない方は本当に何度読んでもわからない。「ワンの絨毯」に至ってはディアスポラに収録されている一つの章をいれて何度読み返したことか....サッパリわからない...ヽ(´ー`)ノ
でもいいんだ。そのさっぱりわからない、こうさん!!〜〜といった感じもイーガンらしくて自分は好きだ。
この年になって、まだまだ読書の方法論が進化している自分ってスゴイと思う瞬間をイーガンは提案してくれているのだとおもうと、うれしくなるよね。
ひょっとして、自分がすでに思考停止状態になっているだけかもしれないけど。

順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)

プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)