しかし読書は続く

 ほんと収入がない人間にとって図書館は最後の娯楽の殿堂である。というわけで、昨日も何冊か借りてきた。「ヘンな本あります」北尾トロ。だめだこりゃ。面白かったのは最初の50ページくらいまで。SMマニア本を大量買い付けに行った話とか、四畳半の押入に大量に収まったろくでもない雑誌を引き取らねばならなくなり苦悩する話とか。自分も人のことはいえないが、人が困っている話というのは面白い物である(←おいおい)この本で定価1,500円。古本屋に出回るのを待つか図書館で借りるのが良いと思います。後半の日記などは本で読むより実際の彼のサイトで読んだ方が数倍おもしろいだろう。同内容にも関わらずだ。それがネットの魔力というモノだ。
 バンドオブザナイト中島らも中島らもの集大成...というより、もうすでに終わっている。コレを読むよりは「とらちゃん的日常」をお薦め。この本を出したのが2000年だから、すでにその時に死んでいたのだな。その後廃人のようになった姿でのNHK出演。マリファナ逮捕。などなど。現在でもかろうじて著作活動はしているのであろうが、なかなか図書館に入ってこなくて読めません(買えよ)確か現在では奥さんの口述筆記が頼りの生活のはず。この本ではあまり良いふうには書かれていなかった奥さん像ではあるが、テレビで見た口述筆記風景を見る限りでは、この奥さんなしではすでに死んでいるならもさん、といった感じである。奥さんのをお大切に...てか、すでに旦那さんを大切にしてやってくださいと、奥さんに懇願するしかない状況ではあるが。
 そうそうこの本の感想でしたね。すでに終わっているというのは、すでにどこかのエッセイで読んだようなネタが沢山再録されていますので、ディープならもファンには物足りないです。かといって、らも初心者には何がないやらわからない内容です。途中いかにもバロウズを意識したような、和製「裸のランチ」的描写が延々続きます。とりあえずその部分を飛ばしちゃっても、物が足りてkに歯難の不都合もありません。バロウズになりたかったのでしょうか?バロウズは普通はあまりなりたいような人ではありませんが。そこは普通の人をはるかに超越したらもさんならではと、少しリスペクトしておきましょう。とりあえずおクスリの過剰摂取は止めましょう。