1960 沢木耕太郎

 書評を書こうとISBNコードを探そうとしたら、裏表紙のどこにも記載していない。今時こんな本は珍しい。いかにも沢木耕太郎のこだわり「俺の全集には変な管理番号を付けるな」といった男の美学を感じる(←すでに勘違い)いや、ちゃんとありました。奥付にこっそりISBN4163649107って...


1960 沢木耕太郎ノンフィクション7
沢木 耕太郎


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 国内でこれだけ有名な作家で200ページもの文章が単行本化されずに、今回33年ぶりにようやく全集という形ではあり刊行されたというところに意義があるのしょう。いつもだったら沢木耕太郎の本は読み始めたら止まらないので必ず一日で読了していたのですが...読書中、睡魔におそわれることしばしば。結局読了まで一週間かかってしまいました。比べちゃイカンとは思いますが、同時収録されている「テロルの決算」の圧倒的内容に押されてしまいます。初めて「テロルの決算」を読んだときには自分もまだ二十代。ああ、あのころからもうこんなに時代が過ぎてしまったのかと感慨深いです。
 今回ちょっと沢木耕太郎で検索してみたら、結構個人サイトがあった。その中で面白かったのがコレ福本伸行なんかと対談している。この二人の関係がりかいできなかったのだが
福本氏の奥様は「彼らの流儀」にでてきたカザマさんでした。
ということなので、本棚から久しぶりに「彼らの流儀」を取り出して読んでみた。なるほど奥さんも漫画家だったのですね〜?このいかにも仮名っぽいカザマさんだが、福本氏が昔アシスタントしていた漫画家かざまえいじさんへのリスペクトなんでしょうね。
テロルの決算
沢木 耕太郎
一様いれときます。