「みんな元気。」舞城王太郎

実にタイムリーなんだが、ちょうど今読んだ舞城王太郎のこの本に登場する人たちのことが話題になってる。矢追純一のUFO裏メモ...フライング・ヒューマノイドだそうです。
天空の城ラピュタ...というより実にチープな天空の家に住む、空を自由に飛び回ることのできる一家がいて、そいつら勝手に主人公の妹とそいつら一家の一人を交換して行った。そんな勝手なことがゆるされるものかとアノ手この手でもって奪還を試みるのだが、拉致された妹の方も、何故か現状を受け入れてしまい、天空一家の家族となり、かわりにおいて行かれた元天空一家の息子も、いつのまにか主人公の家族の一員として迎えられていて、それでも拉致された妹あきらめきれない主人公が一人用ジェット推進飛行装置(怪人二十面相かね?)を背負って、天空の家につっこむ。ところがそこには理解不能な理不尽な状況にあり(スミマセン読んでいてもよくわかりませんでした)そしていつものようになにも解決しないまま、唐突に終わる。
なんか最近こういった舞城メソッドとでも呼びたくなるような訳のわからない尻切れトンボに慣れてきたようで、読み始めの頃なら「何じゃこりゃ」と激怒したコトであろうが、なんか「ふ〜ん、そういうラストもありかな」と、やたら包容力だけは有り余る老獪の域に達したようだ、自分。
でもって、この空飛ぶ人たちは実は実在していた。さすが舞城王太郎。フィクションに見せかけて実はノンフィクションであったか。コレはおじさん一本とられたワイ。ふへへへへへへへへへ。
リンク先には詳しいフライング・ヒューマノイドの解説があり、また証拠写真(ビデオ映像の静止画)がある。うわーそのビデオ、ぜひ見てみたい。そんなjpeg画像でお茶を濁さないで、きっちり動画をアップしてもらいたいモノだ。真贋の検証などは、こういったモノには意味をなさない。ソレよりもエンターテイメントとして、また新しいネタを披露してくれたコトに感謝の念を禁じ得ない。矢追さん最高!!
てか、舞城王太郎の書評じゃっやなかったっけ?

みんな元気。

みんな元気。