「カラマーゾフの兄弟」第一巻 ドフトエーフスキイ

通の間では「カラ兄」と略されるそうだ。何だか唐沢兄弟みたいだ。
今更自分が言うこのともないが、名作である。名作であるが故にタイトルだけ知っていて読んでいない本がたくさんあるモノだ。特にロシア文学などはどいつもこいつも異常に長いし、小難しい理論が延々続いて、とても取っつきにくいモノだというイメージが強い。そこで今回はカラ兄に挑戦だ。
まず図書館で探すと書庫にあった。岩波版でかなり昔に出版されたモノだ。借りた。読んだ。
なんじゃこりゃ〜?
文体があまりに古すぎて、なんだか内容がよくわからないのだ。うら若き女性のセリフに「よござんす」が頻発する。よござんす?今時任侠映画の鉄火場のおんな壺振りくらいしかそんなセリフ言わないよ。
そんなこんなで、第一巻(全四巻なんだよね、くらくらする)の四分の三ほど読んで、挫折。しかしわからないなりにも、なんかおもしろそうな話なので、あらすじだけでも知っておこうかといろいろカラ兄サイトを探してみた。やはりマニアックなファンが多く、貴重な情報があった↓。
http://www.coara.or.jp/~dost/25-1.htm
http://www013.upp.so-net.ne.jp/hongirai-san/yomou/hon-erabi.html
大まかなあらすじはわかったが、問題はやはり「岩波版」にあったようだ。コレはどうやら初心者向けではなさそうだ。初心者には「新潮文庫版」がオススメとあった。この方がやはり「岩波版」を読んだときにも「何じゃこりゃ!」と驚いたそうだ。
残念ながら図書館には新潮版がなかったので、近所のブックオフを探した。さすがにそんなに売れる本ではないので、カラ兄どころかドフトエフスキすらほとんどない。ま、売れない本は古本にならない。仕方がないので新刊本屋にて新潮版の第一巻だけ買ってきた。はじめの数ページ読んだが、おお、格段に読みやすいではないか。コレなら何とか読了(新潮版は全三巻)できそうだ。
というわけで、読み切れなかった岩波版は、図書館の返本ポストにご返却と相成りました〜将来自分がカラ兄マニアにでもなったら、読み直しますよ(←ありえないな)

カラマーゾフの兄弟〈第1巻〉 (岩波文庫)

カラマーゾフの兄弟〈第1巻〉 (岩波文庫)