「乳と卵」川上 未映子

とりあえず今年の芥川賞受賞作を読んでみた。毎年思うのだが、コレって高いハードカバーを買うより、文藝春秋の掲載号を買って読んだ方がお安くないか?他にもおもしろい記事がたくさんあるし。今号でおもしろかった記事はアブドーラ・ザ・ブッチャーへのインタビュウ。有名プロレスラーなのだが、驚いたことにまだプロレスラーをやっている。頭が下がる思いだ。いや、ソレより芥川賞だ。
というか、なんか、ぱっとしないんだよね。そんなこと言うと怒られるかもしれないけど。いっそのこと、収穫ない年には「該当作なし」でもOK何じゃないかと...物語は豊胸手術を受けようと上京してきた姉と、その娘(失言症中)と一緒にしばらく暮らす妹の話。豊胸に関するくだりが説明されるが、スミマセンが自分は男なので、よくわからないッス。つまり男にとってのハゲ対策のよなものなのかな?ハゲもすごいよ、オーソドックスにカツラとか、あるいは接着したり、移植したり、中国四千年の怪しい秘薬だったり...たぶんそういうことの女性版なのかな?(なぜくわしいかは不問にしてくれ)
ソレは物語の本筋では多分ないと思うのだが、お姉さんのキャラを極端にしようとすればするほど、物語の違和感が増大するだけだと思う。
考えてみれば芥川賞で、自分が「こりゃスゴイ」と思ったのが「きれぎれ」町田康と「蛇にピアス金原ひとみくらいだから(「蹴りたい背中」より「インストール」の方がスゴイと思ったので、綿矢りさはパス)芥川賞の標準通過作品的なものかもしれないのかなあ、と、チョット思ってしまった。
回りくどくなってしまったが、つまり自分的にはピンとこなかった。偉そうに書いてスマン。でも諸メディアに掲載されていた川上先生の写真は「萌え〜」でしたよ〜(←おいおい)
とりあえず、久しぶりに読了した小説。

乳と卵

乳と卵