最近読んだ本

さくっと紹介...
「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ
ご存じ最近映画化もした超有名作品の原作。ああ、悲しい、なんて悲しいこの人生。この虚無感は難だ?コレこそがガズオ・イシグロの真骨頂なのか?彼の作品はコレしか読んでないからわからない。
あまり誰にも勧めたくない。でもスッゲーおもしろい。エンタメの極北。辛くてしょうがないのに、どこはかと無く救いがありそうな感じが....あるようでない。
でも結局、主要登場人物の全員がいずれは死んでしまうのだろうな...すくいなし。

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

「声をなくして」永沢光雄
喉頭ガンから声を無くし、その後アルコール中毒で死んでしまった人の生前日記。
「AV女優1,2」という名作、名インタビュードキュメンタリイが有名なフリーライターさんの遺作。
考えてみれば、ほとんど作品がない。さみしい。
ああ、すくいなし。

声をなくして (文春文庫)

声をなくして (文春文庫)

「虐げられた人々」ドストエフスキー
ああ、すくいなし。

虐げられた人びと (新潮文庫)

虐げられた人びと (新潮文庫)

最近の読書って、こんなのばっかりだな自分...

「時は準宝石の螺旋のように」サミュエル・R・ディレーニ
最近になって70年代に発表したポルノ小説(大長編)がごく一部で話題になっているアメリカのSF作家。SFっていうよりも普通に幻想小説家って感じが強い感じ。本書は短編集だが、実は読了してもよく意味のわからないお話しが多くて困ってしまった。とりあえず今はなき貴重なサンリオ文庫版なので、転売したら儲かりそうだとよからぬ事を考えたりする...
というほど、本当はサンリオ文庫って高騰していないよ...セドリするなよ。

時は準宝石の螺旋のように (1979年) (サンリオSF文庫)

時は準宝石の螺旋のように (1979年) (サンリオSF文庫)

精霊の守り人上橋菜穂子
いや〜やっとわかりやすい本を久しぶりに読んだよ。
まあ、シリーズ第一巻だし、きっとこの後物語がもっと雄大なスケールで展開してくれるものと思い、あまり何も言うまい。でも一言だけ...
獣の奏者」の方が好きだなあ...
でも続きがいっぱいあるから、後の楽しみが多くていいな。

精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)

以上。